ナノモンシリーズ 第二章 『幾千のアポカリプス』コラボレーション作品 【!】CAUTION【!】
●本作品はRyutoの執筆によるものであり、中村角煮氏はほとんど関与していません。 ●本作品は「幾千のアポカリプス」のパラレルワールドを描いたものであり、本編とは一切の関係はありません。 ●本作品は下ネタを大量に使用しています。苦手な方はそっとブラウザの×ボタンをクリックしていただくか、Twitterなどで平和な空気を満喫することを強くおすすめします。 ●また、「幾千のアポカリプス」本編の読後感を著しく損なう恐れがあります。イメージを崩したくない方も、上記同様の手段でこの記事から目を背けることを強くおすすめします。 ●何度もいうようですが、本作品はRyutoの執筆によるものです。 以上のことに了承していただける方はしたへとおすすみください。 八月某日 やぁ諸君、久しぶりだな。あるいは初めまして。 私の名前はナノモン。 この小さな町工場の長をやっている者だ。 私のことを知らないのならば、諸君のいじっているその古くさい機械で検索エンジンを使い、「このデジモン小説がすごい! キャラクター部門」を検索してみると良い。 (キャラクター部門以外は特に面白味もないので見る必要はない) いかに私が優れた存在であるか、諸君の小さな脳でもきっと理解できるはずだ。 そんな私には、実はパートナーのニンゲンがいる。 名をサヤコといい、この工場で私のアシスタントもしているが、最近はさすがに受注が増えてきたため、彼女と私の二人だけでは仕事が回せなくなってきた。 これでは私のライフワークであるニンゲンの女性に関する調査も満足に行えない。 そこで、今回は遂にこの工場で初めてのアルバイト募集を行ってみたのだ。 今回の募集で履歴書が届いた四名の内、三名が今日の面接に来ることになっている。 残りの一人はサハラ砂漠とかいう名前だったが、なんとなくリアルが充実していそうな顔だったので書類選考の段階で落としてやった。 (履歴書には冥府の管理者とか書いてあった。メ●ズナックルのモデル募集と勘違いしていたのかもしれないので、後で編集部に転送してやろう) さて、そうこうしている内に工場長室の扉がノックされたのが聞こえた。 時間通りに到着する辺り、三人とも最低限のルールは守れるようだ。 「入るが良い」 扉が開くと、三人のニンゲンが軽く会釈をして入ってきた。 三人ともサヤコに近い年の女性だ。 「失礼します」 「全員、そこの椅子に座りたまえ」 サヤコに無断で触れることを禁じられてから、私はできる限りニンゲンの女性に触れずに分析をできるよう自らをカスタマイズし、現在は対象を視認するだけで相手の体格・服装・骨格・体内の様子・構成元素に至るまで透視することが可能となった。 つまり今、私が自らの視界を透視モードに変えればいつでも彼女らの宇宙を視認することができるのだ。 「まずはひとりずつ自己紹介をしてもらおう。左の君からどうぞ」 「はいはーい。まずは私ですね」 一番最初に入ってきた、眼鏡をかけたやや背の高い少女が勢いよく立ち上がる。 中々威勢が良い。 「三森あかねと言います。学校では図書委員長をやっています!こちらの工場で色んな知識を身に着けられるんじゃないかなーと思って志望しました!よろしくお願いします!」 「うむ、よろしく」 彼女が自己紹介を言い終わる前に、私はニンゲンで言うこめかみの部分にある小さなツマミを素早く回した。 今着ている学校の制服の雰囲気に違わず、彼女の身に着けている純白の下着は至極単純で飾り気がない。 これは点数としては悪くない。 彼女ほどの年齢ならば、過剰な装飾や複雑な形状の下着はむしろ私生活の乱れと直結しかねない。 それでいて胸囲のサイズは決して小さいものではなく、ニンゲンの一般男性が興奮及び欲情を覚えるに足る程度のものを保持しているのは間違いない。 ストラップが左右でややずれ、アシンメトリーとなってしまっているのは非常に残念なことだ。 これは即ち、彼女がやや大雑把で衣服の身に着け方に無頓着であることを意味しているだろう。 肉体の凹凸は上からリアルワールドのセンチ単位計算で79cm、60cm、82cm。 これは乳房もまた問題だ。 彼女に実った二つの果実は非常に形の良いお椀型で重力に対ししっかりと抵抗し張りがある。 これ自体は喜ばしいことだが、統計上私の興奮=快感ルーチンを十分に作用させるには如何せんサイズが大きすぎるのだ。 以上の観察により、私の彼女に対する評価は僅かながら下方修正せざるを得なかった。 面接開始時に減点がついてしまうとは、まことに嘆かわしいことだ。 「次は私やね。名前は沖あいこ。社会勉強したくてこのアルバイトに応募したので、よろしくお願いします」 この少女の下着で注目すべきは色である。 青と白のストライプ柄なのだ。 肌着とは元来肉体を保護するべきものであり、装飾を施したところで外からは見えない。 しかしその部分に敢えて二色の色を規則的に配置するとは、なんとニンゲンの配色に対する美意識とは特異なものか。 この規則的な配置はニンゲンの男性にとって強烈な性的興奮を与えることが推測できる。 あるいは彼女の性質上、男性を誘うための意図的な下着の選別を行っているのかもしれない。 無論私の回路も一瞬激しい演算を引き起こし、危うく暴走を起こすところであった。 服装のみでこの完全体の体を攻撃するとは恐ろしいことである。 数値的にもなかなかのスタイルだ。 上から76cm、59cm、75cm。 この私の判断基準から見れば満点とは言い難いが、悪くはない。 彼女のメロンは未成熟でありながら、完全な発展途上とも言い難い状態なのである。 形も非常に良好であるだけに、私はあと二年ほど早くこの面接を受けさせていればという後悔の念を抱かざるを得なかった 虎だな……この少女は。 「あ、あたしですね。アリシア・アルトレインです。みんなからはアリスって呼ばれています。少しでも器用になりたくて応募したので、よろしくお願いします」 最後の少女はやや大げさな動きで頭を下げたが、それよりも私にとってはサイズが衝撃であった。 71cm、55cm、69cm! 思わずため息をもらすほどの見事な小ささだ。 期待値を上回り、あのサヤコ以上に私の回路にとってベストな測定値を示している。 しかもその低身長・低数値故か形も全く劣化しておらず、重力に引っ張られない、いや重力にひっぱられるものすらないかのようなフォルムを維持している。 透き通るような白い肌はまるで人工の手が一切入っていない楽園の砂浜だ。 そしてその飾り気の無さに見合う、薄ピンク色の清潔な布が彼女の体に纏わりついていた。 その色、装飾がほとんどないデザイン、私のスキャンから見ても汚れの全くないストラップ。 私はまさか、布に対して羨望の眼差しを注ぐことになるとは思わなかった。 また許されるのなら今すぐ、直にその布をサンプルとして手中にしたいという衝動が沸き起こった。 おまけに低身長かつ金髪、気の小さそうな声、全てが完成されている。 美術品かのような美しさに、私の機械仕掛けのデジコアにも熱い感動を禁じ得なかった。 ッ……竜だっ……!! 見よやサヤコ!!彼女は……彼女は今こそお前を越えっ……!! 「では早速だが、二・三の簡単な質問に答えてもらおうか。あぁ、単純な質問だから固くならなくて結構」 私のアレはすでに固いがね。 「君たちの好きな果物は何かね?まずはアリシア、君から答えたまえ」 「えっ!は、はい。えーと……サクランボ、ですかね」 「サクランボ!?サクランボかね!!?」 私は驚きのあまり椅子から立ち上がり、思わず前のめりになって確認した。 この年齢にしてサクランボだと!! どんな接吻をするのか想像するだに恐ろしい。 流石はキスの国アメリカの女だ。 いやしかし、欧米のキスとはそこまで大胆なものなのか……。 『大人のキス……。』 「なるほど……次、名前はあいこと言ったね。答えたまえ」 「うーん、何やろな……じゃ、バナナで」 「バナナだと!!?」 なんと恐ろしいことだ。 今時のニンゲンの性とはここまで乱れているものなのか。 なんと恐ろしい、こんなにあどけない顔をして平然と、バナナ、だと!? とんでもない女性が面接を受けに来たものだ。 「で、では最後だな。あかね、君はどうだね」 「うーん、私は……割となんでも好きだけどなぁ。あ、マンゴーとか好きですよ」 「マンゴー!!?」 まるで東方を守護する四聖獣の雷撃が全身を駆け巡ったような衝撃である。 マンゴーと彼女は言った。 あまりにも直接的な表現である。 何せマンゴーだ。マンゴーなのだ。ギリギリだ。 おまけに「何でも好き」という言葉は、不特定多数の相手に対して平然とそのような行為を行うことを意味しているとも考えられる。 この女のマンゴーはグァバグァバなのか。 全くもって信じられん。 なんという女だ……。 私は戦慄するあまりしばらく動けずにいたが、この動揺を少女たちに気付かれる訳にはいかない。 「……うむ、で、では次の質問だ。君たちがこの町工場で働くことになった暁には、この工場の多種多様な工具を使ってもらうことになる訳だが。君たちの興味のある工具は何かね?まずはあいこ、君だ」 「私?えーっと、そやねぇ……やっぱ工場やし、ドリル!カッコえぇやん、あれ」 「なるほど……」 相変わらずふしだらな表現をする女だ。 ドリルだと? ドリルでよがりたいだと? 私の股間のドリルは既にドリモゲモンの如くフルパワーだ。 「では次に、あかね。君の好きな工具は?」 「ドライバー!アレ、便利ですよね〜」 「ドライバーか……」 ドライバーが好みとな……つまり車中が良いのか。 この女、暗くて狭い後部座席でやるのが好みか。 やはり彼女は直接的かつ淫乱であると見える。 「では最後だ、アリシア。君はどうだね?」 「私、不器用なので……使ってもそんなに危なくないものがいいです。ペンチとか」 「ペニ……!?ペンチかね、うむ!」 危ないところであった。 この龍、私を罠に嵌めるつもりであったか。 あどけない顔をして、英語を使ってまで私に言わせようとするとは……やりおる。 だが今一歩私の方が鋭かったな。 この機械型デジモン最高級の頭脳を持つ、私の報復は恐ろしいぞ。 待っているがいい、今に私の大砲が貴様の白い柔肌にファイアーブレスを浴びせてくれるわ! 「うむ、諸君のことはよく分かった。ありがとう。では最後に、君らの決意をしっかりと見せてもらおう。今から配る紙に書いてある文章をそれぞれ読むがいい。仕事たるもの、その場の長に対する敬意が必要不可欠だからな」 そう伝えながら、私は伸ばした腕で一枚ずつ、彼女らに紙を配る。 書いてある文章はもちろんひとりひとり違うものだ。 「まずは、あいこ……君だ」 「え、あの〜……これ、本気で読まなアカンの?」 「無論だ。選考に落ちても良いのなら別だがな」 あいこはうぅぅ、と小さく唸り、顔を真っ赤にしながらも、覚悟を決めたようであった。 私は自分に付いている録音機能をオンにした。 “私、今夜は一晩中空いてるんやで” 「ふおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」 「ひっ!?」 いかん、つい私の快感センサーが過剰に反応し、制御しきれないほどのパワーを発揮してしまった。 関西弁、アリだな……。 私の股間も今やファイアーブレスからヌークリアレーザーへパワーアップである。 「あ、あの〜……次は私でいい、のかな?」 「あ、あぁ、失礼した。では次はあかね、君だ」 “今日一日は私を好きにしていいよ” 「ぬあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「いっ!!?」 轟音とともに私の前にあった机が壊れた。 思わず叩きつけた腕の衝撃に耐えきれず、つい破壊してしまったようだ。 気付けば、目の前にいる少女三人の表情はかなり引いていた。 だがそんなことはどうでも良い。 もはや私の快感ルーチンは許容範囲を遥かに超える演算を繰り返し、ショート寸前なのだ。 一刻の猶予も許されない。 「ア……アリシアよ!何をしている貴様!!すぐに紙を読め!!」 「えっ、あっ、は、ハイ!」 “私、もうあなた無しでは生きられません……私を滅茶苦茶にしてください” 「うおおおぉぉぁぁぁああああああああああああああアリシアたあぁぁぁぁぁぁぁんんんんぺろぺろぺろおぉぉぉちゅっちゅっちゅうううぅぅぅぅぅぅうううプラグボムうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 気付けば、私は必殺技を凄まじい勢いで上に向かって放ち、屋根を吹っ飛ばしていた。 危ないところだった。 もしここでエネルギーを消費していなければ、私はオーバーヒートによってデリートしていたであろう。 履歴書は三通とも燃えてしまったが、しょうがない。 アリシア・アルトレイン……やはり恐ろしい女である。 理解不能と言いたげな三人に、私は面接が終わったことを伝える。 「……取り乱してすまなかったな、諸君。本日はここまでだ。合否通知は後日改めてお送りするから、確認するように」 三人とも、黙り込みながらただ頷く。 この三人全員に私のハイパームゲンキャノンを浴びせられると思うと、感無量だ。 「……あの、ひとつ質問よろしいですか?」 ふと、三森あかねが手を上げた。 「このお仕事って、いわゆる肉体労働も含まれるんですか?」 「いや、そんなことはない。君たちは主に事務仕事をしてもらう」 「あぁ、そうなんですかー。いやー良かったぁ。何せ私のデジモン、力仕事には不向きで……」 一体何を言っているのだ、この少女は。 私のデジモン、だと? パートナーでもいるのか? いや、それよりも何故、彼女の体にデータの書き換えが行われているのだ? 「何や三森先輩、そんなこと気にしてたんや。私は別に気にしてなかったけどなぁ」 「私も、そんなに気にする必要がないので……」 いや、待て。 なぜ君たちまで体のデータが書き換えられているのだ。 なんだか身体の大きさも変わっている気がするぞ。 乳房だけならともかく、身体の大きさが変わるのは私にとってはあまり好ましいことではない。 いやいや、なんで手足がなくなっているのだ。 いやいやいや、腕が四本になるのはない。 「待て待て待て待て待て待て待て待て待て……待て、待てお前達!!どうなっている!!おい!おい!!おいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 この日、私は工場と職を失った。 ちなみに崩壊した工場内から大量の盗撮写真が見つかったことによって、翌日私はまたサヤコから殴る蹴るの暴行を受けた。 純真無垢のエグザミネーション (原題:素人女子●学生三人組!怪し〜い工場の面接で大パニック!?初めての経験で責められまくり!) 完 |